住友不動産と住友林業の関係

住友不動産と住友林業の関係

住友財閥解体によって設立された会社

戦後に住友財閥の解体が行われ、今の住友不動産と住友林業が誕生しました。

住友不動産の系譜

住友財閥の不動産を受け継いだのが、住友不動産です。
当初は、泉不動産株式会社という社名でした。
現在は、新築マンション・新築戸建・リフォーム(新築そっくりさん)などを総合的に手掛けている一大企業です。

住友林業の系譜

住友財閥の林業部門を受け継いだのが、住友林業です。
当初は、その名のとおり林業中心でした。
しかし、林業があまりもうからなくなったようで、その後は新築戸建やリフォームに進出し、その分野に力を入れ始めました。
その結果、今では大手ハウスメーカーとなりました。

白水会

住友財閥から分かれた主要企業を中心に構成される「白水会」という社長会があります。
ここで、同じ住友グループとして結束を深めたり、横の連携を図ったりしているようです。
住友不動産と住友林業は、両社とも白水会に入っています。

「白水会」という名前の由来

住友家が「泉屋」という屋号で商売を創めたことに由来し、「泉」を上下に分けて「白水」としたようです。
ちなみに、六本木の「泉ガーデンタワー」が住友不動産の所有であるように、今でも「泉屋」の名残はあります。

住友不動産と住友林業は仲間?

住友不動産と住友林業は、両社とも白水会に入っていますので、連携が図られていても良さそうなものです。

しかし、住友不動産の担当営業マンによれば、過去から現在まで、住友不動産と住友林業とで具体的な協力体制を敷いたことはないとのことでした。

平成初期に一度、住友林業の専務が「同じ白水会なんだから」ということで、住友不動産に来て、参考になるお話をしに来たことはあったようです。
しかし、それ以上の協力関係はないようです。

ということで、営業マンの現場レベルではライバル関係にあります。
営業マンによっては、多少の仲間意識はあるのかもしれませんが、競合した場合には、お互いが全力で勝ちにいくようです。

住友不動産の戸建に 住友林業の独自仕様を取り込める?

住友林業の独自仕様を住友不動産に入れられるか聞いてみましたが、それは無理とのことでした。
逆に、住友不動産の独自仕様を住友林業に入れることもできません。

そのように、同じ白水会であっても、技術提供はしていないようです。
やはりライバル関係なのですね。