トヨタホームの評判は?
トヨタホームの評判・検討結果 項目
ハウスメーカー選定途中でお断りしましたが、それまでの記録や感じたことのほか、私自身で調べたトヨタホームの評判などを以下に記します。
このページは以下の内容で構成されています。
- トヨタホームとは?
- トヨタホームとの出会い
- トヨタホームの工法・構造
- トヨタホームの免震・制震
- トヨタホームの担当営業マン
- トヨタホームのイベント
- トヨタホームを断った理由
- トヨタホームに送ったお断りメール全文
- トヨタホームのメリット・デメリット
- トヨタホームの会社情報
トヨタホームとは?
1975年にトヨタ自動車の注文住宅部門として立ち上がり、2003年に分社化したのがトヨタホームです。
なぜ自動車メーカーが注文住宅をやりはじめたのか疑問に思うかもしれませんが、豊田家には「一代一事業」という家訓があり、それで豊田章一郎さんが注文住宅に目を付けたようです。
トヨタウッドユーホーム
栃木県に「トヨタウッドユーホーム」というハウスメーカーがあります。
以前はトヨタとは無関係の会社で、全然違う社名でしたが、1998年にトヨタ関連の会社になり、社名に「トヨタ」が入りました。
トヨタホームは全国展開しており、鉄骨専門です。
トヨタウッドユーホームは栃木県のみで、木造専門です。
トヨタホームの営業マンに聞いたところ、トヨタとしては鉄骨を推しているようです。
そのため、トヨタウッドユーホームの活動範囲を栃木県のみとしているようです。
その営業マンからは、トヨタウッドユーホームをトヨタグループに入れた意図を聞いたのですが、すみません忘れてしまいました。
ミサワホームとの関係
ミサワホームが倒産危機にあったときに、トヨタ自動車が再生スポンサーになりました。
その関係で、トヨタホームはミサワホームの大株主になっています。
トヨタホームの営業マンと話した感じでは、やはり上から目線でミサワホームを見ていましたね。
「助けてやった」という感覚かもしれません。
トヨタホームとの出会い
住宅展示場で見て、外観が気に入りました。
それで、特に予約もなく、モデルハウスに飛び込みました。
モデルハウスに入ってしばらくして、女性の従業員さんが出てきました。
そこで、「どうしたのですか?家を見に来たのですか?」と言われました。
まあ、家を見に来たのですが(笑)
この頃はあまり知識がなかったので、外観と「トヨタ」というネームバリューでしか判断していなかった感じです。
トヨタホームの工法・構造
トヨタホームは軽量鉄骨専門です。
軽量鉄骨の中でも、以下の2つのシリーズがあります。
エスパシオシリーズ
軽量鉄骨の軸組構造です。現場で鉄骨を組んでいく作り方です。
値段は、下記のシンセよりエスパシオのほうがやや高くなります(工場生産できる割合が低く、現場で作っていく割合が高いため)。
シンセシリーズ
軽量鉄骨のユニットです。
いくつかのユニット(箱状の部屋)を組み合わせて、1つの家を組み立てます。
上記のエスパシオとは違い、工場でユニットを完成させて、現場でそれを積み重ねていく作り方です。
トヨタホームの工場見学で見られるのは、このシンセシリーズです。
値段は、エスパシオよりシンセのほうがやや安くなります(工場生産できる割合が対悪、現場で作っていく割合が低いため)。
トヨタホームの免震・制震
免震
免震はありません。
以前、鹿島建設とのコラボイベントで、免震を扱った過去はあるようです。
それを今でも採用できるかどうか営業マンに聞きましたが、免震は付けられないと言われました。
制震
エスパシオは制震を付けられず、交通振動を抑える「TMD」というものが付けられるのみです。
このTMDは、地震に対しては何らの効果もないようです。
シンセについては、「T4システム」という制震装置が付けられます。
トヨタだけあって、自動車に用いられるショックアブソーバーから発想した構造です。
ただ、大開口を取りたい場合は、この制震装置の設置は制限されるようです。
トヨタホームの担当営業マン
30歳を少し超えたくらいの方でした。
印象としては、初対面時は良い印象も悪い印象もありませんでした。
その後、こちらの都合で夜中1時ころまで打ち合わせに熱心につきあってくださりして、良い印象を持ちました。
こちらの要望に対しても、ちゃんと答えてくれましたし、土地探しも熱心にしてくださいました。
しかし、詳しくは以下に記しますが、最終的には悪い印象で終わっています。
トヨタホームのイベント
トヨタホームのイベントはすごく良いです。
参加したハウスメーカーのイベントの中では、豪華さ・楽しさ・企画のすべてにおいてナンバーワンです。
工場見学会
ウチの場合、栃木工場が行き先となりました。
感想を端的にいうと、私が参加した見学会の中では、最も充実して楽しかったイベントでした。
まず、バスの中でのビンゴ大会。
これ、意外と盛り上がりました。
私はお部屋の芳香剤(ビンに細い木の棒が何本か入っているもの)をもらいました。
工場に到着する前には、ホテルでの昼食です。
ホテルで昼食だなんて、ほんと豪華ですね。
その後、工場では、シンセシリーズを作っている現場を一通り見学できます。
十分に信頼できるハウスメーカーだと思いました。
さらに工場を出る間際には、デザートまで用意されてました。
このときは、トヨタホームで建てることを半分決意してました(笑)
花火大会
トヨタホームの社内から、近くで行われる花火大会を鑑賞しようというイベントがありました。
これも非常に満足でした。
社内での縁日、ケータリングのお食事、お楽しみ抽選会などの楽しい時間を過ごした後に、ド迫力の花火を特等席で見物できました。
トヨタホームを断った理由
ここまで楽しかったトヨタホームでしたが、お断わりした一番の理由は、地震の揺れを軽減させることに弱いと思えたからです。
まず、ウチのプランで考えると、シンセシリーズではプランに合わず、エスパシオシリーズで考えていました。
ただ、エスパシオは免震も制震もなく、耐震でひたすら耐えるものです。
トヨタホームは、構造体自体は地震に強いと思います。
しかし、ウチの要望としては、家の中の揺れを軽減させるという点を重視していました。
トヨタホームでは、この点が叶いませんでした。
軸組工法なのであれば、できれば免震、最低でも制震を付けられないと、契約できません。
それを営業マンに伝えたところ、間取りを気を付ければ、揺れは抑えられるとの回答でした。
たとえば、スキップフロアや半地下室を作らず、普通の1階2階の家にしたほうが良いというようなことです。
しかし、それをやったにしても、ツーバイフォーのようなモノコック構造よりは揺らされると思いました。
トヨタホームに送ったお断りメール全文
トヨタホームに対して、以下のメールをお送りして、お断りを入れました。
お世話になっております。
貴社戸建を検討中の△△です。
大変残念なお知らせですが、各ハウスメーカー様について検討しました結果、貴社と契約させていただく可能性がほぼ無くなりましたことをお伝えいたします。
それに伴い、土地探しの依頼を取り下げます。
また、8月9日にお送りした質問に対するご回答も不要です。
今回の結論に至った理由は以下の2点です。
- 基本的に軽量鉄骨では建てないことにしました(重量鉄骨またはモノコック構造にすることにしました)
- できれば免震を付けたく、最低でも制震を付けたい意向があります。
シンセシリーズは制震ダンパーが付けられるようですが、他の面で希望に沿う商品ではなく、利点が見出せませんでした。
会社として見たときの貴社はとても好きですので、なんとか貴社で建てる可能性を探りましたが、上記の理由から、他社様になってしまうと思います。
これまでお世話になりまして、誠にありがとうございました。
今後の貴社の更なるご発展をお祈り申し上げます。
この後のトヨタホーム営業マンの対応
返信はありませんでした。
それまで何度もメールでのやり取りをしていますので、こちらのメールが届かなかったことはないでしょうし、営業マンの返信メールがこちらに届かなかったこともないでしょう。
この後、月1回送られていた営業所通信も送られてこなくなりましたので、営業マンはお断りメールを読んでいることでしょう。
この時期、トヨタホームと同時に、ダイワハウスの営業マンにも同様のメールを送っていますが、ダイワハウスはスマートな返信が来ました。
それと比較して、トヨタホームの対応を見たときに、トヨタホームに頼まなくて良かったと思いました。
トヨタホームのメリット・デメリット
ウチの場合で感じた、トヨタホームのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット
- 高い耐震性(営業マンに「トヨタホームが一番自信がある点は?」と聞いたところ「耐震性です!」と自信を持って答えました)
- 経営母体が非常に強いため倒産の心配がほぼない
- イベントがとても良い(トヨタホームで建て終わった人でも参加できるようです)
デメリット
- 地震の揺れを軽減させることは不得手
- 価格が高めな印象あり(延床面積50坪で諸経費込5100万円くらいと言われていました)
トヨタホームの会社情報
会社名
トヨタホーム株式会社
本社所在地
名古屋市東区泉1丁目23番22号
設立年月日
2003年4月1日