ハウスメーカーを決めるまでの比較検討実録

ハウスメーカー比較検討実録

候補に入れたハウスメーカー

ウチが候補に入れたハウスメーカーは以下のとおりです。
営業マンと話をした順に記します。

この中から一社を選ぶわけですが、以下の流れでハウスメーカー選びを進めました。

ハウスメーカー決定までの流れ

工法・構造の希望に合うハウスメーカーに話を聞いてみる

ウチは当初、鉄骨の家を希望していました。
単純に、木より鉄のほうが強度が高く、火事にも強いと考えていたからです。

今さら木造で建てる人って何なの!?
とすら思っていました。

今考えれば、とても無知でしたね。

その無知な状態のときに、まずは以下のハウスメーカーを候補にしていました。

  • トヨタホーム
  • へーベルハウス
  • ダイワハウス
  • ミサワホーム
  • 積水ハウス
  • パナホーム

パナホーム以外はすべて住宅展示場に足を運び、営業マンにお会いしました。
パナホームは、工法について住宅展示場に電話して問い合わせて聞いたところ、イメージと違ったので、その場で検討をやめました。

実は、ミサワホームに出会うまでは、トヨタホームで建てることを半分決意していました。
なぜなら、トヨタホームのエスパシオEFアーバンウィンドの外観が好きだったからです。
トヨタホームはハイテク化が進んでいましたし、工場見学も楽しかったですし(笑)

考えが変わる

鉄骨メーカーだと思って行ったミサワホームで、木質パネルの家をすすめられました。
ミサワホームは鉄骨もありますが、会社的には木質パネルがイチオシで、そのメリットをたくさん聞きました。
営業トークという感じではなく、各工法・構造のメリットとデメリットをお伺いした感じです。

そこで、「鉄骨のほうが木造よりも強度が高く、火事にも強い」と一概には言えないことが分かりました。
そして、木造でも、モノコック構造(木質パネルやツーバイフォー)なら地震に強いと考え直しました。

地震について言えば、多くの鉄骨系ハウスメーカーで採用されている軸組工法は、地震のときに揺れやすい構造です。
むしろ「揺らして、いなす」ことによって、地震の力を逃がす性質があります。

ウチの場合は、構造体が強いことはもちろん、家の中を揺らしたくないのが大きな希望でした。
なので、軸組工法をやめて、モノコック構造の家にすることを決めました。

モノコック構造となると、大手ハウスメーカーではほとんど木造です。
そのため、ここで木造モノコックのハウスメーカーを選ぶことを決めました。

なお、パナホームの大型パネル構造だけは軽量鉄骨のモノコック構造です。
ただ、パナホームの住宅展示場に電話して聞いてみたところ、地震時の揺れは鉄骨軸組構造に近いとのことで、ウチにとっては期待外れでした。

鉄骨メインのハウスメーカーにお断りメールを送る

鉄骨がメインのハウスメーカーはやめることを決意し、トヨタホームとダイワハウスに対して、メールでお断りしました。

トヨタホーム・ダイワハウスともに「再度ご検討ください」みたいに粘られることはありませんでした。
トヨタホームに至っては、お断りメールに対する返信すらありませんでした。
まだ間取りも作っていないような早い段階ですから、粘っても仕方ないと思ったのかもしれませんね。

なお、へーベルハウスは3階建プランが参考になるため、そして積水ハウスはシャーウッドを検討しようと思っていたため、この時点ではお断りの連絡はしていません。

木造モノコック構造のハウスメーカーに話を聞いてみる

木造モノコック構造で建てることができる、以下のハウスメーカーに、新たに申し込んで話を聞いてみました。

  • 一条工務店
  • 三井ホーム
  • 住友不動産

その他、ツーバイフォーがメインの三菱地所ホームにも申し込んでみようか検討しました。
しかし、エアロテックを取ったら何も残らない印象でしたし、今となってはエアロテックも他社の全館空調と大差ありませんので、申し込みませんでした。

木造軸組とモノコック構造の融合について

積水ハウスのシャーウッドと、一条工務店のi-smart・i-cube以外の商品(洋館セゾンなど)は、木造軸組です。
しかしながら、最終的にはモノコック構造になるようです。

これについて、積水ハウスの営業マンは「ツーバイと軸組の良いとこ取り」と言い、一条工務店の営業マンは「最強の家」と言っていました。

ただ、シャーウッドや洋館セゾンなどは結局のところ木造軸組であって、ツーバイ工法よりは地震時に揺れやすいようです。
これは、一条工務店の営業マンも認めていたことであり、他社の営業マンも同じことを言っていました。

ということで、積水ハウスと一条工務店は、この時点でやめることを決意しました(この時点ではお断りの連絡はしていません)。

なお、一条工務店のi-smart・i-cubeはツーバイ工法ですが、制約が多すぎて(天井高が2.4mで固定など)つまらないと思ったため、検討除外でした。

ハウスメーカー選びの方向性がおおかた決まる

地震対策を万全にしたいというのが大きな希望でした。
そのため、免震装置を付けられるハウスメーカーが第一希望でした。

しかし、免震装置は地盤や土地面積などの制約があり、付けられない場合が多いです。

そこで、以下のような方向性でハウスメーカーを選ぶことにしました。

免震装置が設置可能な土地を購入した場合

  • 三井ホーム

免震装置が設置できない土地を購入した場合

  • ミサワホーム
  • 三井ホーム
  • 住友不動産

この3社は、制震装置が設置可能なモノコック構造のハウスメーカーです。

この時点では、免震設置が可能であれば三井ホーム一択、免震が無理なら3社横並びの状態でした。
その後に買うことになる土地の性質次第ですね。

免震へのこだわりをやめる

上記の方向性を出した3か月あとに土地を購入しましたが、そのころには免震にこだわるのをやめていました。

理由は以下のとおりです。

  • 地盤がかなり強い土地でないと設置できません。
    (購入した土地は、この点はクリアしていたと思います)
  • 建物の周囲に50cm~1m程度のスペースを取らないと設置できません。
    そのため、間取りが小さくなってしまう場合があります。
  • 設置コストは数百万円と非常に高額です。
  • 定期的な点検・メンテナンスが必要であり、ランニングコストもかかります。
  • メーカーによってはビルトインガレージが作れない等の制限を受けます。
  • 強風時に免震装置を作動状態にしていると、風で家が揺れることがあるようです。
    そのようなときは、免震を作動させないようロックしておくことが必要のようです。
    その状態で地震が来たら、免震は作動しませんので、単なる耐震住宅になります。
  • 東日本大震災のような長周期地震動の場合、免震が有効でないどころか、余計に揺らされる恐れがあると指摘されています。

免震装置は以上のような難しい問題が多いため、構造体の強さ+制震装置があればいいかなと思うようになりました。
制震装置であれば、上記のような問題はありません。

プラン作成・見積もり依頼

土地が決まった時点で、ミサワホーム、三井ホーム、住友不動産の3社に対し、プラン作成と見積もり依頼を出そうと思っていました。
しかし、実際にプラン作成と見積もり依頼を出したのは、住友不動産のみです。

すでにこの時点では、住友不動産に気持ちは固まっていました。
理由は以下のとおりです。

  • 3社の特徴を比較検討した結果、住友不動産の独自仕様が最も魅力的だった。
  • 今回ご担当いただいている住友不動産の営業マンであれば、間違いのない家が建つだろうと思えた。
  • 土地購入時、土地調査や価格交渉などで、住友不動産の担当営業マンにはお世話になった。
    (土地調査は営業所の所長さんまで来てくれました)
  • 三井ホームは価格がとても高そうなイメージがあった。
  • ミサワホームは、担当営業マンの勤務地が、買った土地から遠かった。
    (何か悪いことがあったときに、早く対応してもらえるか不安)

ハウスメーカー決定

住友不動産からもらったプランは、納得いくプランでした。

見積もりに関しては、キャンペーン価格だったこともあり、お得と思える金額でした。
他の2社に見せたら、おそらく降参するだろうと思いました。
ですので、値下げ交渉もしていません。

以上の流れによって、住友不動産で戸建を建てることになりました。

住友不動産に決めた理由の詳細は、以下のリンク先のページをご参考ください。

⇒ 住友不動産Jアーバンを選んだ理由