トヨタホームとミサワホームの関係
この記事を書いている時点では、トヨタホームはミサワホームの筆頭株主になっています。
ということは、ミサワホームはトヨタホームの意向を大きく受けることになります。
なぜ、トヨタホームとミサワホームはそのような関係になったのか?
ミサワホームの営業マンから聞いた話と、私の推測で書いていきます。
ミサワホームの倒産危機
ミサワホームは、一度倒産の危機にありました。
当時の社長がリゾート開発を押し進めて、大失敗したことが原因のようです。
戸建部門は黒字だったため、当時、倒産危機と聞かされた営業マンは「はぁ?なんで!?」と思ったようです。
トヨタ自動車が再生スポンサーに
2006年、倒産しかけたミサワホームの再生スポンサー(支援者)として、トヨタ自動車が名乗りをあげました。
これによって、ミサワホームは立ち直りました。
この流れから、トヨタホームがミサワホームの筆頭株主になっています。
ここまでは、ミサワホームの営業マンから聞いた話になります。
トヨタの狙いは?
私の推測で、トヨタがミサワホームを支援した狙いを書いてみます。
トヨタホームとしては、ミサワホームの技術が欲しかったわけではないでしょう。
なぜなら、工法や構造が全然違うからです。
トヨタホームは鉄骨オンリー、ミサワホームは木質パネル推しですので、色違いなハウスメーカーです。
おそらくトヨタホームとしては、ミサワホームの営業方法や顧客管理のノウハウ・システムが欲しかったのではないかと思います。
なぜなら、支援を決めた2006年当時、トヨタホームは愛知県以外での営業展開に苦戦していたからです。
一方、ミサワホームは以前から全国展開していましたし、売上もトヨタホームより大きかったようです。
なのでトヨタとしては、ミサワホームを手の内に入れて、営業方法や顧客管理のノウハウ・システムを参考にさせてもらうことに大きなメリットが生まれます。
これが、トヨタがミサワホームを支援した大きな理由だと思います。
ただ、あくまでも私の推測であり、トヨタホームやミサワホームに聞いた話ではないことはご了承ください。
ちなみに、ミサワホームの営業マンいわく、「家づくりに関しては、トヨタホームから学ぶことは1つもない」とのことでした。