マンションをやめて戸建にした理由
ウチでは、当初はマンションを購入する予定でした。
賃貸マンションに慣れ親しんでしまったので、戸建なんて全く眼中にありませんでした。
「どのマンションにするのか?」しか考えていませんでした。
逆に、戸建を嫌っていたくらいです。
戸建を嫌っていた理由は以下のとおりです。
- 近所付き合いが面倒(特に町内会)
- 土地選定と建築業者選定の2段階があって面倒
- 眺望が悪い
- 購入金額が高い(土地と建物の両方を買うため)
- 建物の管理が面倒
※ 太字は特に気にしていた部分
こういった理由で、はなっから戸建を検討外にしていました。
戸建に変更した転機
狙っていたマンションを買えなかったときに、なんだかマンションを買うことが嫌になってきました。
そこで、気持ちを一新させるべく、戸建も検討してみようと思いました。
ただ、このときは、まだマンションのほうに気がありました。
家から約1kmの場所に住宅展示場がありましたので、遊び半分で行ってみました。
そしてこの日は、トヨタホームのエスパシオのモデルハウスに入りました。
外観が良かったのと、トヨタのネームバリューに惹かれたからです。
戸建に関して誤解がありました
戸建について調べていくうちに、マンションを買おうという考えが一切なくなりました。
戸建を調べて分かったのは、上記の戸建を嫌っていた理由が、ある程度は誤解だったことです。
詳しくは以下のとおりです。
「近所付き合いが面倒(特に町内会)」に関して
町内会の面倒さは、地域によります。
面倒な地域もあれば、面倒でない地域もあります。
ウチが買った土地であれば、行事は任意参加のお祭りくらいです。
ゴミ当番はダストピットなのでほとんどやることがありませんし、近所みんなが集まっての掃除もありません。
近所付き合いでいえば、マンションのほうが面倒のように思います。
マンションの場合、1つの建物に大勢住んでいますので、ご近所さんと顔を合わせることは頻繁にあります。
マンションの出入口・エレベーター前・廊下・駐車場・ゴミ捨て場・その他共用スペースなどなど..。
それに、建物の管理を決めるときに、ご近所さんとの協議をしていかないといけません(管理組合業務)。
協議だけならいいかもしれませんが、自分が「こうしたい」と思う方向に物事が決まるとも限りません。
騒音問題に関しても、戸建よりもマンションのほうが問題は起こりやすいです。
壁の向こう・天井の上・床の下は他人の部屋ですからね。
以上のように、マンションは他人(知らない人も多数)と一蓮托生の面がありますので、マンションは戸建よりもご近所さんに気を使います。
「土地選定と建築業者選定の2段階があって面倒」に関して
マンションは、買いたいマンションを選んで、あとは部屋を選べばいいだけです。
それに対して戸建は、土地と建築業者という「別々の2つ」を決めないといけないので、確かに面倒で時間がかかります。
でもウチでは、「人生の大きなイベントを2回楽しめる」という考え方ができました。
新しい場所や家のことを想像しながら、いろいろと悩んで考えている時間って、結構楽しいですよ。
「眺望が悪い」に関して
確かにマンションは、高層階であれば眺望が良い場合が多いですね。
それに対して戸建は、「窓を開ければ隣の家」みたいな場合が多いと思います。
でも、土地探しをがんばれば、眺望が良い場所に戸建を建てることは可能です。
幸いウチの土地は、高台で見晴らしが良い場所です。
それに加え、一級河川のリバービューでもあります。
そこいらのマンションの眺望には負けていません。
「購入金額が高い」に関して
物件次第だとは思いますが、同じくらいの部屋の大きさであれば、マンションのほうが購入金額は安いと思います。
でもマンションは、購入後のランニングコストが高いです。
管理費、共益費、修繕積立金、駐車場代などを毎月毎月支払っていく必要があります。
ウチが検討していたマンションでは、月額で約7万円は消えていく計算でした。
しかも、修繕積立金は、年を追うごとに高額になっていきます。
それに対して戸建は、住友不動産の場合、「10年で100万円程度を積み立ててください」と言われています。
これを月換算すれば、8333円です。
ということは、ウチの場合のマンションと戸建のランニングコストの差は、月5万1667円です。
年間なら約62万円、10年なら約740万円もの差が出ます。
ものすごく大きいですね。
なので、住み始めるまでの総額は高くても、何十年も住むことを考えれば、出費は大差がないとの結論に至りました。
ただ、戸建の場合は、積立金を強制的に取られるわけではありませんので、ご自身で積立金をためておく計画性は必要です。
「建物の管理が面倒」に関して
マンションは、管理費を払うことによって、専門業者が建物を管理します。
買った部屋だけ、自分で管理すればいい形です。
それに対して戸建は、すべて自分で管理することになりますので、マンションよりは手間がかかるでしょう。
しかしながら、積水ハウスの築30年に住んでいる友達(中古で買ったようです)は、「大した管理はやっていないし、面倒なことはないよ」と教えてくれました。
戸建の場合、定期点検とメンテナンスを受けていれば、さほど面倒なことはないと思います。
友達によれば、お庭の除草に関して気を使っていたくらいのようです。
マンションは欠陥住宅を予防できませんが‥
マンションであれ戸建であれ、一番大切なのは、「欠陥なく安心して住める」ということではないでしょうか。
家族と自分を守るために、欠陥住宅にならないよう予防する手段があるといいですよね。
その点、マンションは欠陥住宅を予防しようがないです。
買った部屋だけは内覧会で指摘することはできるでしょうが、建物全体の欠陥を予防する手段はありません。
それに対し、戸建は第三者監理(ホームインスペクション)を依頼することができますので、欠陥住宅を予防することができます。
ウチもホームインスペクションを依頼しましたが、欠陥がないかどうかボルト1本単位まで細かく見てくれましたので、安心でした。
戸建には夢がある!
マンションを検討していたときは、マンション業者が作った外観を受け入れるしかなく、間取りも用意されている部屋の中から選ぶ形でしたので、夢は感じませんでした。
それに対して戸建(注文住宅)は、建物の外観を自分で決められますし、間取りも自由に考えられます。
それに、「ウチの城!」という感覚にも浸れます。
マンション派の方には失礼ですが、戸建には夢がつまっていると感じました。
以上のような考え方の変遷があり、マンション派から戸建派に変わりました。