天空率が使えないことが判明!

建築確認が下りる予定だった日に問題が起こりました。
建築士が建築確認を取りに役所に行ったところ、「今回の土地では天空率が使えない」と指摘されたそうです。
着工前の土壇場で困った問題が起こりました。

今回の建物は、下図の赤丸で囲っている部分で北側斜線制限にかかっているものの、天空率を使って建てる予定でした。
天空率と北側斜線制限天空率とは、細かいことは別途お調べいただきたいのですが、要は斜線制限の緩和のためにあるものです。
本来、斜線制限にかかって建てられないところ、天空率を使うと、建てられるようになる場合があります。

それが今回はできなくなりました。
建築士(実施設計担当)は60代半ばでキャリアの長い方ですが、このようなケースは初めてだとのことでした。

天空率が使えないことの影響で、以下の問題が起こります。

  • 建築予定が遅れる
  • 建物のデザイン変更を余儀なくされる

以下、この2つの問題について触れてみます。

建築予定が遅れる

早く引っ越さないといけない住宅事情はありません。

しかし、全館空調、太陽光発電、そして建物については、「生産性向上設備投資促進税制」を使って、税金を安くできる予定でした。
それが、今回の遅れによって、完成時期が年度をまたいでしまうため、税金を安くできる割合が下がってしまいます。

あと、住友不動産の事情としても、ウチの案件は可能な限り年度をまたぎたくないそうです。

お互い困りましたね。
ただ、突貫工事で無理くり間に合わせようとするとロクなことになりません。
遅れるのであれば、じっくり建てていただこうと思っています。

建物のデザイン変更を余儀なくされる

天空率がダメになった以上、北側斜線制限にかからないようにする必要があります。
そこで、取り急ぎ、以下の2つのデザインを自分で作ってみました。

新しい東側デザイン1

新しい東側デザイン1こげ茶色のパラペットを削り、背面に白いパラペットを設置しました。
そして、屋根の角度を緩くして、陸屋根っぽい見栄えにしてみました。
ただし、北側斜線制限を完全にクリアできているかどうかが分からず、その点は建築士に見てもらうことになりました。

新しい東側デザイン2

新しい東側デザイン2こちらは北側斜線制限を完全にクリアできています。
白ベースのパラペットの前に、こげ茶色のパラペットを設置し、重なっているように見える形です。
色はついていませんが、妥協策としてはなかなか良さそうな気がします。

とりあえず2案作ってみましたが、細かいことは3日後の打ち合わせで決めることになっています。

⇒ 3日後の打ち合わせはこちら