住友不動産との比較・競合するハウスメーカー

住友不動産競合
一口に「住友不動産との競合するハウスメーカー」といっても、切り口次第で比較対象が変わります。
工法・構造で比較するのか、価格帯で比較するのか、営業マンで比較するのか。
そのように、比較の軸は様々あると思います。

ウチの場合は、「似た構造」という点を軸にして、比較対象を絞りました。
具体的には、地震に強いとされる「モノコック構造」を主力商品にしているハウスメーカーを、住友不動産との比較対象としました。

その中で、免震なり制震なりの地震対策が可能なハウスメーカーに絞り込みました。
その結果、以下のハウスメーカーが住友不動産との比較対象になりました。

三井ホーム


住友不動産と同じツーバイフォーのハウスメーカーです。

全般的に平均点以上で、素敵な家であることには違いありません。
免震・制震ともに用意されていますし、家自体に悪い点は全く感じませんでした。

なので高評価ではあるのですが、住友不動産を超える価値は感じませんでした。

別の言い方をすれば、「良い家だけどコストパフォーマンスは住友不動産が勝っている」という印象を受けました。
もし、価格が住友不動産より安かったのなら、三井ホームを選んだ可能性はあります。

住友不動産と比較した三井ホームの考察

  • 制震装置だけでなく、免震装置も設置可能な点は、住友不動産より選択幅があります。
  • 制震装置は住友不動産のほうが優れていると感じました。
  • 住友不動産よりも坪単価が圧倒的に高いですが、価格以上の価値が感じられませんでした。

ミサワホーム


木質パネル工法が主力で、工法としてはツーバイフォーに似ています。

よく、木質パネル工法とツーバイフォーの違いが語られることがありますが、ざっくり言ってしまえば、気にするほどの大差はないというのが私の印象です。
ツーバイシックスとの比較でいえば、壁に厚みがあるツーバイシックスに軍配が上がります。

ミサワホームも、全般的に平均点以上で、素敵な家であることに違いありません。
しかし、住友不動産よりも大きな決め手がなく、もう一押し足りませんでした。

住友不動産と比較したミサワホームの考察

  • 住友不動産で採用できるツーバイシックスに対し、ミサワホームの木質パネル工法は壁の厚みが薄いため、断熱や遮音で劣るように感じました。
  • ミサワホームお得意の「蔵」は、住友不動産でも施工可能です(「ビッグ収納」という名前になります)。
  • 住友不動産ほどの大きな決め手がありませんでした。

一条工務店


一条工務店の場合、i-cubeやi-smartはツーバイフォーです。
その2商品は、住友不動産のツーバイフォーとの比較対象になります。

それ以外の商品(洋館セゾン等)は、木造軸組に分類されますが、最終的にはモノコック構造に仕上がるようです。
こちらは、住友不動産のウッドパネル工法(木造軸組)との比較対象になります。

i-cubeやi-smartは、間取りを作っていくうえで様々な制限があったため、検討外でした。
なので、「洋館セゾンをベースにして、外観をガラッと変えて」みたいな感じで検討していました。

しかし、地震の揺れに対しては、洋館セゾン等の工法と比較して、住友不動産に代表されるツーバイフォー工法のほうが揺れが少ないようです。
そのため、洋館セゾンもやめることにして、結局一条工務店自体もやめることにしました。

一条工務店は「家は性能」と言い切るくらいのハウスメーカーですから、その点はナンバーワンです。

しかし、外観・内観ともに、デザイン面はイマイチのように思います。
外観の種類はいろいろと作れるようですが、建築実例を見ると、どれも似たり寄ったりな印象でした。

あとは、一条工務店に制震装置がありませんので、免震設置不可の場所ですと、耐震性だけで耐えることになります。

以上のとおり、ウチにとっては、一条工務店を選ぶデメリットが大きかったですね。

住友不動産と比較した一条工務店の考察

  • 気密性・断熱性については、住友不動産も上位クラスですが、一条工務店には勝てません。
  • 住友不動産は免震装置がありませんが、一条工務店は免震装置があります(ただし設置条件が厳しいため、現実的には設置できない場合が多いです)。
  • 住友不動産は制震装置がありますが、一条工務店は制震装置がありません。
  • 外観・内観ともに、デザイン性は圧倒的に住友不動産が上だと思います。
  • 家づくりの自由度でも、圧倒的に住友不動産が上だと思います。

積水ハウス


積水ハウスは鉄骨がメインではありますが、現在は「シャーウッド」という商品名の木造戸建も手掛けています。
シャーウッドは、軸組工法に分類されますが、最終的にはモノコック構造に仕上がるようです。

しかし、上記と同じ話ですが、地震の揺れに対しては、住友不動産に代表されるツーバイフォー工法のほうが揺れが少ないようです。
シャーウッドは、結局のところは木造軸組ということです。

住友不動産と比較する場合は、「住友不動産・ウッドパネル工法vs積水ハウス・シャーウッド工法」の構図になるでしょう。
住友不動産の担当営業マンによれば、ウッドパネル工法とシャーウッド工法は90%以上同じ構造だとのことでした。

住友不動産と比較した積水ハウス(シャーウッド)の考察

  • 住友不動産は免震装置がありませんが、積水ハウスは免震装置があります(ただし3階建には設置不可であり、その他設置条件が厳しいため、現実的には設置できない場合が多いです)。
  • 住友不動産は制震装置がありますが、積水ハウスのシャーウッドには制震装置がありません。
  • 住友不動産よりも坪単価が高いです。
  • ウチとしては住友不動産よりも目立って優れている点が見つかりませんでした。

その他 比較対象になるハウスメーカー

以下のハウスメーカーは、ウチでは申し込んでいませんが、住友不動産との比較対象になると思われますので、ご紹介します。

三菱地所ホーム

ツーバイフォーメーカーとして、住友不動産と競合します。
エアロテックという全館空調が売りですが、住友不動産で採用できるアズビルの全館空調と比較して、特にすごいとは思いませんでした。

ウチが申し込まなかった理由

  • 坪単価が住友不動産よりもかなり高いようでした。
  • エアロテック以外で何に特徴があるのかわかりませんでした。

住友林業

メイン工法は木造軸組ですが、ツーバイフォーも手掛けています。

ウチが申し込まなかった理由

  • モノコック構造のハウスメーカーを中心に探していたため、メイン工法が木造軸組である住友林業は優先順位が低かったです。
  • ツーバイで建てるなら、ツーバイの実績が多いハウスメーカーのほうが安心だと思いました。
  • 坪単価が住友不動産よりもかなり高いようでした。

住友不動産の担当営業マンにお伺いした「こぼれ話」

  • 三井ホームとミサワホームは、よく住友不動産と比較検討されるようです。
    ここで詳しくは書けませんが、三井ホームの営業マンとのエピソードは、お聞きしていておもしろかったです。
  • 性能比較に特化している方は、住友不動産よりも一条工務店を選ばれるようです。
  • デザイン面・トータルバランス・コストパフォーマンスなどを最重視している方は、住友不動産を選ばれることが多いようです。