ツーバイフォーとウッドパネルの違いは?
Jアーバンシリーズでは、大きく分けて以下の2つの工法で建てられます。
- ツーバイフォー工法(ツーバイシックス含む)
- ウッドパネル工法(木造軸組)
ツーバイフォー工法について
構造
柱と梁はなく、木の板で箱状に組み立てていきます。
強固なモノコック構造になるため、地震の揺れに対しては非常に強いです。
そして、断熱性能・気密性能も高いです。
ツーバイシックス(壁の厚みがツーバイフォーより厚い)にもなれば、それらの特徴がさらに強くなります。
その反面、ツーバイフォー工法は間取りに一定の制限があります。
ただ、ウチの場合は、その制限に縛られることなくプランが作れました。
あとは、リフォームにおける間取り変更にも制限があります。
具体的には、耐力壁となっている壁は抜けません。
価格
ウッドパネル工法とほぼ同じです。
ただし、ツーバイシックスになると、ウッドパネル工法よりは若干高くなります。
制震装置
ニューパワーキューブを付けられます。
住友不動産の担当営業マンによれば、ウッドパネル工法に付けられる制震装置よりも高性能だとのことです。
ウッドパネル工法について
構造
柱と梁で作っていく工法で、木造軸組工法(在来工法)に分類されます。
住友不動産では2014年から採用されました。
最終的には木のパネルでモノコック構造みたいになるため、ツーバイフォーに近いとも考えられます。
しかし、住友不動産の担当営業マンによれば、結局は木造軸組のため、地震の揺れに対してはツーバイフォーのほうが強いようです。
その反面、建築時の間取り作成やリフォームにおける間取り変更の自由度は高いです。
ちなみに、積水ハウスのシャーウッドとほとんど同じ工法です。
価格
ツーバイフォー工法とほぼ同じです。
ツーバイシックスよりは若干安くなります。
制震装置
制震システムを付けられます。
ただし、住友不動産の担当営業マンによれば、ツーバイフォー工法に付けられるニューパワーキューブよりも性能は劣るとのことです。
おすすめはツーバイシックス
おすすめはツーバイフォー工法、中でもツーバイシックスです。
理由は、上記の中にありますが、地震に強いうえ、家の性能もグッと上がるからです。
壁の厚みがツーバイフォーと比べて約1.6倍になるため、その分、厚い断熱材が入ります。
値段が坪単価1万円上がりますが、それ以上の価値を得られることは間違いありません。
家の性能が上がる分、光熱費が安くなりますので、長期的に見ればお得です。
ツーバイシックスにするデメリットは、ないと言っていいと思います。
住友不動産の担当営業マンも、ツーバイシックスを最も薦めていました。
ウッドパネル工法って必要?
私の感覚では、住友不動産で戸建を建てるのなら、木造軸組であるウッドパネル工法を選ぶ理由がわかりません。
間取りやリフォームの件はあるのでしょうけど、それ以外の利点が見出せません。
その間取りの件だって、ウチのツーバイシックスでは、間取りで困ったなんてことはありませんでした。
ただ、日本では木造軸組で建てる人が多いです。
これは、木造軸組を好む人が多いというよりは、木造軸組の職人さんが多いからだと思います。
その影響で、工法にこだわりがない人は、だいたい木造軸組で建てているようです。
それを知っている住友不動産としては、客層を広げたかったのでしょうね。
職人が多い工法であるため、多くのお客さんを短期間で集めても、職人不足にならずに対応できるメリットがあります。
結局のところ、ウッドパネル工法がツーバイフォー以上に優れているから商品化したのではなく、客層を広げて会社を成長路線に乗せるために、木造軸組であるウッドパネル工法を作ったのでしょう。
こうした「業績を伸ばしていこう」という企業姿勢は評価できると思います。
尻つぼみのハウスメーカーにはお願いしたくないですからね。