着工会
地縄張りに引き続き、着工会が行われました。
着工会と言っても、式典のようなものではありません。
施主が関係者の前であいさつする、なんてこともありません。
着工会の内容を一言でいうと、今まで決めたことの確認です。
現地近くの住宅展示場にて、営業マン、工事監督、実施設計担当の建築士が参加のもと、間取りや仕様などを1つ1つ細かく確認していきます。
また、着工会の数日前に行われた引継会(住友不動産内で行うもので、関係工事業者が全部集まって確認しあう会です)であがった問題の修正なども、着工会で伝えられます。
それら確認・問題修正の結果、新たな議題があがってきたようなら、着工会で話し合うといった感じです。
ウチの場合は、大きな議題としてあがったのは以下の3点です。
トイレに全館空調を
親が高齢なため、廊下とトイレの温度差を無くしたいと思っています。
ヒートショック対策ですね。
ところが、工事監督がさらっと「トイレに全館空調は入らないです」とおっしゃいました。
これは初耳でした。
どうやら、一般的にはトイレに全館空調は入らないそうです。
全館空調の家は、全部屋のドアの下に少し隙間がありますので、それで空気の流れが作れます。
そのため、全館空調の吹き出し口がなくても、激しく温度差が出ることはないそうです。
ただ、できればトイレに全館空調を入れたいと思いましたので、それをお願いしました。
後日、確認後にお答えをいただけるとのことでした。
トレーニングルームの床の変更
トレーニングルームは、重たいトレーニング機材が入りますので、普通の床だと抜けてしまいます。
そのため、引継会の事前までは「スラブオングランド」といって、床下全部がコンクリで埋められるものにする予定でした。
それであれば、どんなに重たい機材を入れても、床は抜けません。
しかし引継会では、「スラブオングランドだと床下に配管を通せない」という問題が指摘されたそうです。
そのため、床根太をかなり細かく設置して、重みに耐えられるように床補強する形になりました。
スラブオングランドよりはやや弱くなるものの、床に弾力性が出て柔らかい感じになるため、脚への負担は少なくなるメリットがあるとのことでした。
この件は仕方ないので了承しました。
300kgくらいのグランドピアノなら楽勝だとのことだったので、まあいいかなと思いました。
なお、仕様が変わったことによる価格変更はありません。
すでに「ファイナル概算資金計画書」で合意ができているため、施主都合による追加・変更工事でない場合は、価格はそのまま維持されるとのことでした。
テラスが小さくなってしまったことへの対応
ウチの土地は、敷地の南西側がやや低くなっています。
その場所に関しては、家が完成した後に、外構工事として土留めを設置する予定でした。
引継会では、現状は土留めがないため、「図面通りにテラスの面積を取ると、敷地が低くなっている方向に土が流れてしまう恐れがある」という問題が指摘されたそうです。
その問題を解消するために、南西側にあるテラスを小さくされてしまいました。
それを聞いた私としては、「家を建てる前に土留めを設置して、土が流れないようにすればいい」と思いました。
それであれば、土が流れる問題が解消できますから、テラスは当初の予定通りの広さで作れます。
着工会では、この私の案を採用していただきました。
ということで、建物建築に先行して、土留め設置工事を行うことになりました。