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住友不動産の戸建にはいくつもの商品がありますが、評判が良く、メジャーな商品は、Jアーバンシリーズです。
発売当時からJアーバンの人気が高かったため、その後にJアーバンコート・Jアーバンクリスタ・Jアーバントラッドなど、他のJアーバンシリーズが登場しました。
そのように、Jアーバンシリーズは充実したラインナップになっていますが、Jアーバンシリーズの中で一番人気が高く評判が良いのは、今でも基本形のJアーバンのようです(営業マン談)。
Jアーバンは木造です。
見た目は鉄骨っぽい感じですが、木造で建てています。
Jアーバンは、大きく分けて2種類の工法で建築可能です。
木のパネルを使用し、箱みたいに作っていく工法です。
Jアーバンで従来から採用されている工法です。
ツーバイフォーは頑丈なモノコック構造になります。
地震時の揺れが最も少なくなる工法といえます(1階部分の揺れは他の工法とほぼ同じです)。
また、ツーバイフォーよりも壁の厚みが増した「ツーバイシックス」で建てることも可能です。
遮音性・断熱性・耐震性など、家の基本性能がアップします。
ツーバイシックスのデメリットは、ツーバイフォーよりも坪単価で約1万円高くなることです(Jアーバンの場合)。
しかしながら、断熱性能が上がるので、電気代が節約できます。
坪単価1万円くらいなら、楽に回収できるでしょう。
従来の木造住宅のように、柱と梁で建てていきます。
そこに木のパネルを貼っていって、モノコック構造にする工法です。
ツーバイフォーよりも間取りの自由度が高くなりますが、頑丈さはツーバイフォーには劣るようです。
ウッドパネル工法は、従来の木造軸組構造に多少の改良を加えたものだと考えていただいてかまいません。
営業マンによれば、積水ハウスのシャーウッドとほとんど同じ構造とのことです。
絶対にツーバイ工法をおすすめします。
住友不動産の営業の方も、絶対にツーバイ工法が良いとおっしゃっていました。
理由は以下のとおりです。
住友不動産だけでなく、戸建建築全体を見ても、木造軸組で建てる人が減る中、ツーバイ工法で建てる人は増えている状況です(ソースは「三井ホームグループ中長期経営計画 2012-2017年度の2ページ目」)。
要するに、時代はツーバイ工法なのです。
以上がツーバイ工法をおすすめする理由ですが、できることならツーバイシックスをおすすめします。
理由は上記のとおりですが、坪単価がちょっと上がるだけで、基本性能が大幅にアップするからです。
コストパフォーマンスがとても良いのです。
ちなみに、住友不動産がウッドパネル工法を始めた理由は、木造軸組で建てたいというお客さんを取り込むためのようです。
ツーバイ工法もウッドパネル工法も、価格はほぼ同じです。
Jアーバン(ツーバイ工法)には、地震の揺れを軽減させる「ニューパワーキューブ」という制震装置がつけられます。
もともとツーバイ工法は、軸組工法よりも、地震時の揺れが小さいはずです。
なら、制震装置がつけたところで、どれだけ効果があるのか疑問です。
この疑問を住友不動産の営業の方にお聞きしたところ、以下のような回答でした。
ということで、設置する意味は大きいようです。
ウチの場合は1基63万円でした。
延床面積55坪までは1基で対応できます。
価格や対応延床面積などの詳細は、住友不動産の営業マンにお聞きください。
ウッドパネル工法で建てた場合、ニューパワーキューブは設置不可です。
住友不動産の住まいるフェスタで現物を見ましたが、壁に埋め込む形の制震装置が付いていました。
性能はニューパワーキューブのほうがやや高いとのことです。
そのような面からも、ツーバイ工法で建てることをおすすめします。
ニューパワーコラムは、1階部分の四隅に設置される鉄板のようなものです。
これにより、耐震性能が30%程度上がるようです。
内装・建具などについては、一般的には戸建よりもマンションのほうが仕様が良いです。
そこで、高級マンションをたくさん建設している住友不動産の良さを、戸建にも出そうということで、戸建に高級マンション仕様を導入できるようになっています。
それがレジデンシャルスタイルです。
レジデンシャルスタイルの実物は、Jアーバンではなく、Jレジデンスの展示場で見られます。
もちろん、Jアーバンで建てる場合にも導入可能です。
J・LONGとは、外装材の高耐久仕様のことです。
外装が30年間ほどんど色あせない耐久性があるようです。
ビッグ収納とは、天井高1.4mまでの天井が低い部屋です。
天井高1.4mまでにおさえれば、容積率を計算するうえで、床面積に算入されません。
容積率が苦しい土地に戸建を建てたい場合に、とても重宝する部屋になります。
ただ、上記のとおり天井高1.4mが上限ですので、使い道は限られます。
基本的には収納部屋が適していますが、小さな子供の遊び場にしたり、読書部屋にしたりなど、アイデア次第でいろいろできます。
なお、このような部屋はミサワホームが元祖であり、「蔵」の名前で発売しています。
かつてはミサワホームが特許を取っていました。
しかし、その特許が無効になったため、住友不動産の戸建でも採用することができるようになりました。
ガラスマリオンは、やや緑がかった、透明感のあるガラスです。
外から見ても素敵ですし、内側から見ても、素敵な雰囲気が出ます。
プライバシーを守りながら採光も取れるという、実用的なものでもあります。
ガラスマリオンは、他のハウスメーカーでは付けられません。
住友不動産の戸建でしか付けられないものです。
アルミルーバーも住友不動産のオリジナルです。
アルミルーバーの裏に窓があれる場合、目隠しになるうえ、室内から外を眺められるという効果があります。
それに、見栄えも良くなりますね。
錆びることもないようです。
他のハウスメーカーでも中庭はできますが、たいていは「コの字」か「Lの字」です。
それに対し、住友不動産の中庭は、「ロの字型」も可能です。
しかも、耐震性能を落とさずに実現できます。
ウチは実際にロの字型ですが、コの字型よりも採光がたくさん取れるようになります。
日中は電気なしで十分生活できます。
自然な柔らかい明るさの中で生活できるのは、とても気持ちが良いです。
もちろん、中庭でたたずんでも良いですね。
あと、これは担当営業マンからお聞きしましたが、住友不動産の中庭は排水機構に細かな工夫がされているようです。
これによって、中庭が水浸しにならず、快適に過ごせます。
上記ではJアーバンの特徴や良い面を書いてきましたが、Jアーバンのデメリットも見ていきましょう。
免震装置うんぬんの前に、まずは地震の揺れを抑える・耐える方法を把握していきましょう。
免震 | 地震時に、地面と建物を切り離すことにより、建物に地震の影響を最小限にとどめる構造。地震の揺れをもっとも軽減できます。 |
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制震 | 地震時に、2階・3階の揺れを軽減させる構造。Jアーバンで採用可能。 |
耐震 | 地震に耐えうる構造。今ではどのハウスメーカーも耐震になっている。 |
上記を見ると、免震を設置するのが地震対策のベストな方法のように思えます。
残念ながら、Jアーバンでは免震が用意されていません。
制震+耐震になります。
ただし免震は、
などといった指摘もあります。
ですので、本当に免震が良いかどうかは、ケースバイケースのようです。
また、実際には免震を設置できない場合が大多数です。
理由は以下のとおりです。
それらの事情があり、都市部・市街地で免震を設置している例はごく少数です。
となると、制震が現実的な選択になります。
制震であれば、上記の難しい問題はありません。
ちなみに、住友不動産でも免震を開発しようと思えば、開発できるようです。
現に、住友不動産のマンションでは免震装置が導入されています。
しかし、上記の様々な制限によって、導入できるお客さんはごく一部です。
ということは、多大な開発費をごく一部のお客さんの間で負担することになります。
それだと、ごく一部のお客さんが異常に割高になってしまうため、あえて開発しないようです。
免震を開発しない分、制震装置の開発や改良に力を入れているようです。
住友不動産戸建の保証は30年です。
比較して、50年、60年などの保証を行っているハウスメーカーがありますので、住友不動産戸建の保証期間は短いですね。
ただ、この記事を書いている時点では、60年以上注文住宅を作り続けているハウスメーカーはありません(かつてはみんな地元の工務店で建てていました)。
私としては、60年以上経過した戸建を作った実績が無いのに、60年保証をうたっているハウスメーカーには疑問を感じます。
それに、60年後にそのハウスメーカーが存在しているのかどうかも怪しい気がします。
2009年に倒産したハウスメーカーは、50年か60年の保証をしていた記憶があります。
当然ながら、途中で倒産したら保証されません。
以上のようなことから、保証は30年あればいいのかなと思います。
もし30年経過した後に不具合が出たら、それは建て方が悪いのではなく、経年劣化でしょうから、有償修理で良いと思います。
スムストックとは、「優良ストック住宅推進協議会」のことです。
中古住宅を安心して売買できるようにすることを目的としています。
大手ハウスメーカー10社が加盟していますが、住友不動産は加盟していません。
ですので、Jアーバンをスムストックとして売却することはできません。
ただ、建てたJアーバンを売却することがないのであれば、スムストックのメリットはありません。
また、スムストックだからといって、高く売れるとも限りません。
建てるJアーバンの大きさにもよりますが、ウチの場合は延床面積約77坪で5か月くらいです。
なお、梅雨時期や台風シーズンは工期を長めに取る必要があります。
なぜなら、濡れた木を乾かす時間が必要だからです。
極力濡れないような処置はされますが、濡れても大丈夫です。
なぜなら、乾けば、木の含水率は元に戻るからです。
たとえば、含水率を15%まで乾燥させた木であれば、濡れても乾かせば15%に戻ります。
なので、「濡れるか濡れないか?」よりも「ちゃんと乾かしたか?」のほうが重要です。
ちなみに、営業の方がいうには、台風で濡れた木を乾かした後に、含水率計で木の含水率を計って確認したお客さんもいたみたいです。
残念ながら、Jアーバンを建てられない県があります。
以下の県は住友不動産戸建の営業地域外になるため、Jアーバンを建てられません。
上記以外の都道府県であれば、Jアーバンを建てることが可能です。
現在建築中です。住み始めて、落ち着いたら、この項目を書きますね。
現時点での満足度を言うのなら、初対面・土地探し・プランニング・スケジューリング・建築請負契約などを経ましたが、大変満足しています。
期待以上のプランになっているので、出来上がりがとっても楽しみです。