住友不動産で建てると、「いずみ保険サービス」という住友不動産関連の保険代理店が扱う保険を割引価格で契約できます。
ウチは住友不動産で建てましたので、割引価格で契約できる権利があります。
それに対し、セコムホームセキュリティに加入している場合、「セコム損害保険」というセコム関連の保険会社が扱う保険を割引価格で契約できます。
ウチはセコムホームセキュリティに加入していますので、割引価格で契約できる権利があります。
この場合、いずみ保険サービスとセコム損害保険のどちらと契約すればいいか?
以下で考えていきます。
主に以下の4つの要素で決めたいと思いました。
一般住宅なら、両社ともほぼ同じです。
しかし、ウチのような事務所併用住宅の場合は、セコム損害保険のほうが補償内容が広いです。
「建物外部からの物体の落下飛来衝突等、給排水設備や他人の戸室で生じた事故による水濡れ、騒擾・労働争議に伴う暴力・破壊行為」が補償されます。
前提として、いずみ保険サービスは保険会社ではなく、保険代理店です。
ウチでは東京海上日動火災の保険を提案されましたので、その会社の信用度を検討しました。
保険会社の信用度を見るには、格付け機関の評価もあると思いますが、分かりやすい数字で比較するのなら「ソルベンシーマージン比率」でしょう。
これは、保険金の支払能力を示す指標です。
その比率が200%を超えていれば、ひとまず安心といったところです。
・東京海上日動火災 751.7%
・セコム損害保険 639.9%
ご覧のように、東京海上日動火災が上回っています。
とはいえ、このレベルであれば、この指標だけを見て決めるほどの差ではないですね。
両社とも良かったです。
なお、セコムの保険の担当者さんは、ホームセキュリティの担当者さんと同じ方です。
窓口を一本化できる利便性がありますね。
上記のとおり、いずみ保険サービスの場合、「住友不動産で建てた人」が割引条件です。
それに対し、セコム損害保険の場合「セコムホームセキュリティに加入している人」が割引条件です。
ここで考えるのは、住友不動産で建てたという事実は今後も変わりません。
それに対し、セコムの場合、ホームセキュリティの契約を打ち切ったら「セコムホームセキュリティに加入している人」でなくなってしまうということです。
この場合、保険料の割引は無くなってしまうのか?
担当者さんに確認してみたところ、保険の契約が切れるタイミングで見直しが入るそうです。
保険の契約が切れたときに、ホームセキュリティに入っていなかったら、その時点から先は割引が適用されなくなるということです。
保険会社によっては、オール電化だと割引が効く場合があります。
オール電化は、ガス併用と比べて、火事のリスクが小さいということなのでしょう。
オール電化割引があるかどうかですが、いずみ保険サービスはないのに対し、セコム損害保険はあります。
ウチはオール電化ですので、この点はセコム損害保険が有利です(と思いましたが…)。
建物金額・家財等は完全な同条件にして、補償内容はだいたい同じになるような形で比較した結果、いずみ保険サービスのほうが安かったです。
その事情ですが、いずみ保険サービスでは、10%の割引が効いています。
それに対し、セコム損害保険でも割引は効いているのですが、ウチのような事務所併用住宅だと「店舗総合保険」という一般住宅ではない契約になってしまい、保険料が高くなってしまいます。
店舗総合保険だと、たとえオール電化の住宅であっても、オール電化割引が適用されなくなります。
また、上記の補償内容が追加されるという良い面もあるのですが、その分保険料は上がります。
という事情があり、いずみ保険サービスのほうが約15%安い見積もりになりました。
なお、事務所併用住宅ではなく、一般住宅として契約できていたら、セコム損害保険のほうが安かったようです。
保険に限らず、私が業者さん比較でよくやることは、高い見積もりを出した側に対して、「他社にはないメリットはありますか?」と聞くことです。
金額が高くても、その高い分を上回るメリットがあれば、契約したいですからね。
今回も同じことをセコムの担当者さんに聞いてみました。
その答えは、「ホームセキュリティの警備員が保険担当へすぐに報告するため、グループ内にて一括、迅速な保険処理ができること」とのことでした。
万が一のときにいち早く安心するためには、とにかく迅速に解決してもらいたいですよね。
良いメリットだと思います。
悩みましたが、いずみ保険サービスと話を進めることにして、これから契約を煮詰めることになりました。
保険料15%の差は、上記のセコムのメリットでは埋められない差だと判断したからです。
ただ、一般住宅として契約できていたら、セコム損害保険と契約していたと思います。